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花博行ってきました
「花博行った?」というのが、この夏浜松人の、いや、静岡人みんなの挨拶代わりとなった。
四月八日から十月十一日までの百八十七日間、「花・緑・水〜新たな暮らしの創造〜」をテーマに開催された浜名湖花博に、私も行ってきた。機会がなかった人も、このルポを読んで行ったつもりになってほしい。
九月中旬の日曜日、もう空く時期だろうと高をくくっていたのが大間違い。かなりの混雑だった。入るには、二千九百円の普通入場券を購入するのが一般的だが、見ると全期間入場券を持っている人の多いこと。このフリーパス、三回以上来場すれば元が取れる計算で、主に地元の人たちが使っていたようだ。台風や猛暑によって伸び悩んだ入場者数が、目標の五百万人を達成できたのは、こういった地元リピーターの力が大きいのだろう。
全体的には、花と「触れ合う」というより「見学する」という感じが強かったが、学ぶ楽しさは充分に満たされた。 祭のように地域の人々の心を沸かせた浜名湖花博は、予想以上の成功を収めた。展示館などは取り壊さず、跡地は「浜名湖ガーデンパーク」として利用される予定である。 (中村玲子) 【第3号 2004年12月16日】 |