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「英和に咲く華」 日本文化部

 普段の大学生活とはちょっと違った、しとやか、かつ和やかな時間が流れる空間がある。それが、楓会館で活動している日本文化部だ。華道・茶道・筝曲の3部で構成され、講師の先生を招いてお稽古(けいこ)に励んでいる。

 日本文化を習うとなると、厳しく硬いイメージを抱く人も多い。だが、話を聞いたところ、部員一人一人が、生き生きと楽しく活動していることが分かった。

「みんなお花が大好きなんです。花を生け、美しさを楽しむばかりでなく、季節を感じることも大切にしています。見る人の心を、ほっとさせるような生け花をしたいですね」と、華道部部長の堀井夕貴さん。流派は、花芸安達流。講師の泉水直瞳(せんすいなおとう)先生と仲良く、四季折々の花に親しんでいる。

   非常にアットホームな雰囲気なのは、茶道部。裏千家の萩原淳代(はぎわらあつよ)先生が優しく丁寧に教えてくれる。昨年の楓祭は、初めての人でも楽しめるお茶会を開き、色鮮やかな野立て傘が客の目を引いた。部長の阿部有希実さんいわく、「茶道の楽しさを知ろう」がモットーの部だ。

 近年、女子十二楽坊で注目を浴びた琴という楽器。13本の弦があり、指に爪をはめて弾く。譜面は音符ではなく、全て漢字と漢数字で表記してあり、最初は戸惑うがすぐに慣れるという。指導は、生田流の石川歌水(いしかわうたみず)先生に習う。古くさいイメージがあるが、わが大学の筝曲部は、現代音楽のジャンルにも挑戦し、昨年の演奏会は好評だった。みんなで練習し、作り上げる音楽は得る感動も大きい。

(河合悠美子・鈴木明哲)

【第4号 2005年04月05日】


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