グルメあらかると！

ベーカリー「まいむ」

どうしてこんなにおいしいの？

　とてもおいしい手作りパン屋さんがあります。ご夫妻で営んでいるこじんまりとしたお店「まいむ」。行列ができることはありませんが、ひっきりなしにお客さんが訪れて、うれしそうにパンを買っていきます。そう、ものすごくおいしいんです。デパ地下の行列ができるパン屋さんでもかなわないんじゃないかな。

　中に入ると、正面に生菓子のショーケース、右側に焼き菓子やデニッシュの棚。左側にカフェスペースがあり、重厚で落ち着いた雰囲気を感じました。

　パンを作っているご主人は、漆畑匡人（うるしばた・まさと）さん。13年間の修行の後、６年前に奥さんと共に開業しました。「うちのパンは値段も安いし、お客さん主体のパン屋だと思うよ。ここは生まれ育った土地だから、地元の人は本当に大切にしたいね。利益は重視せずに、お客さんが求めるパンをこれからも提供していければいいな」。

安価で一番人気のメロンパン

「昔ながらのパンということで、メロンパンが一番売れてるかな。何種類かのメロンパンがあるけど、ノーマルなメロンパンが価格も安くて人気だよ」。上の生地はサクッとしていて、中はふんわ〜り！口に入れた瞬間、メロンの風味が広がります。

　夏に向けて試作中なのは、カップに入ったもちもち食感の白いパンの中央に、ヨーグルトやフルーツを盛りつけたパンだという。棚に並ぶのが今から待ち遠しい。

　焼きたてのパンの匂いは、人を幸せな気持ちにします。技術や材料、お店の外観も大切だけど、「まいむ」のパンのおいしさは、ご夫妻の在り方そのもの。パンに込める愛情なんだと思います。　何でこんなにおいしいの？行ったあとに、またすぐ行きたくなるお店です。　　

まいむ

（河合悠美子）

【第５号　2005年07月22日】

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