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「能楽は生きた演劇です」

田口和夫さん講演会

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能の謡い、「花月の小歌」を披露する田口さん

 文教大学教授で、狂言研究の第一人者である田口和夫さんを招いた人間社会学科特別講演会「狂言の世界―日本の伝統文化のあゆみ―」が11月25日、三枝講堂で開かれた。

 さまざまな分野を学ぶ人間社会学科の柱の一つである「文化」を、狂言という形で実際に学生に触れさせることが目的で、同学科の全学年の学生が出席した。

 田口さんは野村萬斎や和泉流・大蔵流を比較したビデオを紹介。狂言世界の流派による演出の違いを、分かりやすく解説した。

 また、自らも謡いを披露し、参加した学生たちに狂言の「泣き」や「笑い」を指導し会場を沸かせた。

「能楽は生きた演劇。無形文化財に指定されても、若い役者たちは常に開拓精神をもって演劇と向き合っている」と狂言の新しい可能性も指摘した。

(鈴木淳博)

【第6号 2005年12月19日】

 


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