「今のうちから新聞を読んでおくこと!」
岩倉有子さん・斉藤みをさん
(平成8年度国際教養学科卒)
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卒業しても仲良しの岩倉さん(左)と斉藤さん |
就職センターが主催する「先輩OLのアドバイス・体験談を聞く会」が2月中旬、W301教室で行われた。短大生の就職活動支援の一環として短大卒業生が招かれ、それぞれの就活・職場体験談を学生時代の思い出を交えて語った。
そこで今回はその内の二人に話を聞いた。一人はJR東海ツアーズに勤める岩倉さん。もう一人の斉藤さんはスルガ銀行に勤めている。共に英和女学院短大を平成8年に卒業した同期生。
学生時代は食堂でのおしゃべりが日課。学生同士の交流を大切にしたという。「たわいもないものでしたけど、その中で授業や就職活動の情報交換をしていました」。
岩倉さんは学生時代にいくつかの旅行を経験。そこから旅行関係の仕事に就きたいと思うようになった。「華やかな職場だと思っていたんですが、入社してからは自分で知識を身につけていかなければならないので予想以上に大変でした。よく時刻表を読んで勉強していました」。
学生には許されることが社会人には許されない。常に責任感が重くのしかかる。だがそこから得るものも大きいという斉藤さん。「上の世代の人と接することで自分が成長できます。時間の大切さも実感しました」。後輩へのアドバイスは、「今のうちから新聞を読んでおくことですね。どんな職業についても役に立ちますから」。
短大生を前にしても終始落ち着いた様子で、的確なアドバイスを送っていた二人。まさに“できる”大人の女性の鑑(かがみ)である。
(鈴木淳博)
【第4号 2005年04月05日】
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山田照代さん(本学教務課主任)
この顔に見覚えがあるだろうか。そう、私たちが日ごろお世話になっている方だ。彼女は卒業とともに働いているので、かれこれ三十年間英和を見守ってきた。
学生時代打ち込んだのはバレーボールで、今のB棟あたりの整備されていないコートで仲間と共に楽しんでいたという。「担任は、現在、人間社会学科の広瀬良一先生で、バレーボール部の顧問でもありました。勉強は…というと、試験前に徹夜していました」と学生時代の思い出を語る。
短大から四年制になったことにより、生徒数が増え、昼休みもゆっくり取れないくらい忙しくなった。長い間女子学生を相手にしてきたので共学になると不安だったが、素直な学生ばかりだという。今の学生に対して、「英和での二年間、あるいは四年間、部活動・文化祭などを通して、たくさん友人をつくってほしいと思いますね。学生時代の友人は卒業してからもず〜と親友となるでしょうから」とメッセージを送った。
(西田真由子)
【第3号 2004年12月16日】
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一輪の花がくれる笑顔
田島和子さん(フラワーセラピスト)
「これがわたしのやりたいことなんだ!と思いましたね」
英和女学院短大国文科4期生。楽しそうに語るのは、フラワーセラピーのこと。花の色や香りで人の心に呼びかける、新しいいやしの形だ。
「老人ホームのお年寄りに、誕生日の花を贈るボランティアをしているんです。ある時、普段は反応を示さないお年寄りが、花をもらってにっこり笑ったと聞いて」
そのうれしさがきっかけで、フラワーセラピーを学び始めた。自らが経営するフラワーショップ『フルールさわ』でも、お客さんの気持ちを第一にしている。
「お店では、花に1本いくらと値段をつけていないの。お金でで選ぶんじゃなくて、買う人、贈られる人が喜んでもらえるものを提供することを大切に考えています」
卒業して静岡新聞社勤務、結婚後は学習塾を開き、花屋のスタッフを経ての独立。最近では、母校を花で飾るグリーンボランティア、専門学校でのフラワービジネス講師、浜名湖花博でのガイドなど、多忙を極める日々だ。
「忙しいけど・・やる気って自分で起こすものじゃなくて、必要な努力をしている中で与えられるものなの」。
学生時代からチャレンジ精神旺盛。バイトのお金で北海道や九州といった遠方へ旅をし、出会った人々の親切から感謝の気持ちを知った。
さまざまな資格や知識を持っていても、そこに心を伴わなくては意味が無いと考える。
「英和は、愛の実践と学問を両方学べる県内唯一の学校。精神的なことも培って欲しい」
今の学生には「この大学が自分達の家」という結束力がないと感じている。 新しい英和らしさを発信するとともに、社会で即戦力になるような経験を積んでおくことも大事だと言う。
力強い田島さんの言葉ひとつひとつに、背筋が伸びる。人生を楽しみ、優しさとパワーを周りに与えてくれる素敵な先輩である。
(中村 玲子)
【第2号 2004年07月07日】
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馬渕みどりさん(本学同窓会会長)
一九七一年、英和女学院短大国文科卒。五年前から同窓会長を務めている。 「大学祭のビラ配り、バザー、静大や薬大(現県立大)生との心和む交流・・・。豊かで充実していて、とても楽しい日々だったわ。卒論? 源氏物語でした」
銀行に勤めた後、六歳違いのご主人とお見合い結婚。一男二女に恵まれ今春には家業の繊維関係会社の社長の座に。 「自分に厳しく常に真剣に学びながら生きていきたい」。敬けんなクリスチャンで、今でも向学心は衰えることがない。マザーテレサを尊敬し、心理カウンセリング認定に加え新たに精神対話士を目指している。
同窓会の船頭役として、いつも気になるのは大学と後輩たちのこと。入学・卒業式の式辞や同窓会誌「楓」への寄稿文などで、熱いエールを送り続けている。人柄そのもののおだやかで温かい言葉だが、時には厳しい注文も。
「在学中に素敵な先生との出会いを見つけてほしい。生涯の宝物になるような人生の師が、どなたにでも必ず見つかるはずです」
会長の熱意に、同窓会会員13600人の心が動かされている。
(小泉明美・大池彩子)
【創刊号 2004年04月07日】
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