体験シリーズ・命のタスキ
初めての献血
県内には、献血ルームは3ヶ所。静岡、沼津、浜松にある。
献血ルームに到着すると、まずは受付。成分献血、400ミリ・200ミリの全血献血、どちらを希望するかを問われる。時間があれば、成分献血を勧められる。400ミリ献血や成分献血は、輸血時の安全性の面から重要だからだ。次に問診表を記入。献血者の健康と、輸血者をウイルス感染から守るためだ。問診室では、医師による問診と血圧測定、次いで採血をして貧血、血液の重さの測定と血液型の判定が行われる。成分献血の場合は、血小板数の測定も。
そして、献血。採血ベッドに横になって行われる。「痛くないのかな?」不安がつのる。しかし、思ったより痛くない。全血献血では5〜10分程度で済む。成分献血は採血量に応じて40〜90分程度なので、本を読んだりしてリラックスできる。献血後はドリンクなどを飲み、十分に休憩。献血手帳を受け取って、終了だ。
初めは緊張したが、自分の血液で、生命を救えると思うと不思議な感じがする。
血液の需要は、年間を通してほぼ一定であるが、献血者は変動がある。そのために輸血用血液の不足が生じる場合がある。また、輸血用血液はほとんどが高齢者医療に使われている。少子高齢化の現在、私たち健康な若い世代の献血協力者がより必要になってきている。それこそ、私たちにできる小さなボランティアだ。ぜひ、協力を!
(小林歩) 【第2号 2004年07月07日】
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