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談話

新しい交通基盤の有無は、わが県の盛衰を決する!

静岡県企画部空港建設局 空港企画室 主査 京極仁志さん

「東海道新幹線『ひかり』『のぞみ』が開通し、わが県は観光業界や産業面で通過県になりつつあります。この現状を打破するためにも、新たな空港イベントの開催によって人々の関心と賛同を得たいですね。今ある交通機関に満足することは、首都圏に依存しなければ成り立たないも同然…。都会的機能を果たす窓口として、静岡空港の建設を進めています。でも、県民の皆さんは開港後の経営状態を心配しているようですね。現段階では、経済波及効果や予想支出収入額を算出し、採算がとれるよう検討しています。赤字黒字という先入観を払拭し、あくまで数値化されない効果に目を向けて欲しいと思います。わが県は、国際交流をテーマに掲げ、外からの目によって洗練されていく必要があるのです」

「開港延期の要因には、反対地権者2%の存在があります。目の前に、『早く作ってくれ!』『まだできないのか?』という声高な世情がある以上、土地収用法の申請はやむを得ません。昨年、残り4軒の地権者に無条件での話し合いを持ちかけましたが、応じて頂けませんでした。ボタンのかけ違いが生じているのでしょう」

「自然環境の問題では『里の環境を損ねる』と、反発の声が高いのも事実です。しかし、われわれは、守るべき自然と周到に向き合い開発を進めてきました。地元の学生にボランティアを要請し、建設地で採取した郷土種から苗木を生産、植栽し、手を加えて自然を残す、これも環境保全のひとつ。本来あった自然を白紙に戻し、多様な生物が生息する環境へと復元しています」

(河合悠美子)

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