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空港建設「反対」64%も

全学生にアンケート調査

静岡空港建設地上空写真(静岡県空港建設局提供)

 島田・榛原地区への静岡空港建設決定から早くも17年―茶畑に囲まれた豊かな台地に、ずっしりとそびえる広大な土地。空港建設予定地では、着々と建設が進み、既に建設工事は6割が終了。本体部の用地取得が98%と空港完成までにあと一息というところだ。11月30日に県は、建設反対の地権者から強制収用に向けて土地収用法に基づく事業認定申請を提出、計画遂行への新たな段階に進んでいる。こうした情勢の中で、新聞部は11月下旬、静岡英和学院大学、短期大学部の全学生1254名を対象に、静岡空港に関するアンケート調査を行い、853名から回答を得た。

 集計の結果、静岡空港建設計画については、ほぼ全員が「知っている」が、肝心な空港建設に対しては64%もが「反対」であると答えている。その理由としては「必要ないから」(24%)が一番多く、次いで「騒音問題」(17%)「既に他県に空港があるから」(16%)であった。空港建設が最終段階を迎えたこの時期になっても、これほど多くの反対意見がみられることは、本学生の空港建設に対する関心が多いことに加え、地域の重要課題として真剣に考えていることが読み取れる。

 空港問題への関心については、「環境破壊」「経営の赤字」が全体の半分を占め、世間で注目されている「反対地権者からの用地買収」は10%であった。空港ができたら「利用する」が54%、「利用しない」46%と半々であった。空港建設には「反対」だが、完成したら「利用する」との回答もみられた。

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